マデイラ諸島 (Madeira)
同諸島の主島であるマデイラ島についても本項で記述する.
最初に発見したのはフェニキア人とされ、古代ローマ時代からその存在を知られていたが1419年、ポルトガル船がポルト・サント島に漂着し、翌年ポルトガルから植民が行われた. 一時期サトウキビ栽培が黒人奴隷の移入によって行われた. また、アントニオ・サラザール政権下をはじめ、ポルトガル政府の流刑地でもあった. 1974年にカーネーション革命で独裁体制(エスタド・ノヴォ)が倒れ左右の政治勢力の争いが始まると、右派民兵組織のマデイラ諸島解放戦線が登場し、テロ活動を行ったが、ポルトガルの民主化とその後の自治地域設定により、解消へ向かった.
現在はポルトガルの自治州となっており、マデイラ・ワインを産することでも知られる. 無人島は鳥の保護区となっている. オーストリア=ハンガリー帝国最後のオーストリア皇帝およびハンガリー王であったカール1世(Karl I.)は退位後、この島で亡命生活を送り、1922年に肺炎で死去した. なお、マデイラ島の照葉樹林は1999年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された.
国際的に活躍しているファッションデザイナーのファティマ・ロペス、世界的なサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドの出身地としても知られている. また、同州の主席は1978年よりアルベルト・ジョアン・ジャルディンが務めているが、彼はマデイラ諸島の独立を促す発言をたびたび行い、ポルトガル本土から警戒されている. また、ロバート・ゴダード(Robert Goddard)の小説『千尋の闇』(ちいろのやみ、Past Caring 1986年)の舞台にもなっている.
地図 - マデイラ諸島 (Madeira)
地図
国 - ポルトガル
ポルトガルの国旗 |
正式名称はポルトガル語で、República Portuguesa ( レプーブリカ・プルトゥゲザ). 通称、Portugal ( プルトゥガル).